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2018.07.19

弱視の原因

 

弱視は、眼鏡で矯正しても視力が出ない状態のことを言います。

視力が発達する幼少期に、目から脳へ適切に視覚情報が伝わらないと、視力が発達せず弱視になります。

 

弱視になる原因としては以下のようなものがあります。

 

1. 強い遠視や乱視
強い遠視や乱視があると、どこを見てもピントが合わないため、視力が発達せず、弱視になります。

 

2. 斜視(視線のずれ)
ものが2重に見えないようにするために、脳が斜視になっている目を使わないように抑制をかけるので、弱視になります。

 

3. 重度の先天的な目の病気
白内障や緑内障や眼内腫瘍などによって、眼底の神経に光がとどかない状態でいると、弱視になります。

 

弱視は早期発見・早期治療が最も重要です。
家族の方が普段の生活から、お子さんをよく観察することで、弱視が見つかることもあります。
少しでもおかしいと思ったら、必ず眼科医に相談しましょう。

 

特に気をつけたいのが片目だけの弱視です。
良いほうの目で見えているため、気づかれないで過ごしてしまうことも多いです。
数ヶ月に一度くらい、片目を隠して見えているのかを確認してみましょう。

片目が弱視のまま大人になると、普通運転免許は取得できても、両目で見る機能がないため、物を立体的に捉えたり、距離感をつかむことに支障をきたします。

 

気になる症状がなくても3歳児眼科検診はきちんと受けて、より早いタイミングで発見し、効果の出やすい時期に治療を開始することが大切です。