はやり目の症状が疑われる場合、アデノウイルスの有無を調べる検査を行います。
具体的には、綿棒でまぶたの裏の粘膜をこすって、それを専用の液に入れ、迅速診断キットに3滴垂らします。
その後、5分間待って、下の写真の様にCとTの両方に赤い線が出れば、アデノウイルス陽性です。
Cのみに線が出た場合は陰性ですが、ウイルスの量が少ない場合は、はやり目であっても陰性にでることがありますので、はやり目の可能性を完全には否定できません。
残念ながら、はやり目の特効薬はありません。
対症療法として、炎症を抑えるためのステロイド点眼や、細菌の混合感染を予防するための抗菌薬点眼を行います。
自宅で静養しながら点眼を続けていると、感染したウイルスに対する抗体が体内で作られてくるので、自然に改善してきます。
発病から1週間前後で症状がピークをむかえ、その後だんだん軽くなり2~3週間で治りますが、角膜の濁りは消えるまでに数ヶ月かかることもあります。