スマートフォンの画面を長時間見ていると、目が疲れたりショボショボしてくると思います。
これは、近くのものをじっと見ていること自体が目が疲れる原因になり、液晶画面から出ているブルーライトによる悪影響も疑われています。
手元の細かいものを見ている時は、目の中の毛様体筋という筋肉を使ってピント合わせをしていますので、長時間毛様体筋を緊張させると目が疲れてきます。
また、集中してものを見ている時は、瞬きの回数が半分以下に減りますので、目が乾燥してショボショボする原因になります。
ですから、時々画面から目をそらして遠くを見るようにすると、毛様体筋の緊張は減りますし、意識的に瞬きを多くしたり、ドライアイ用の目薬をすることで目の潤いを保つと、目の疲れは軽減します。
瞬きはゆっくり・しっかり強くするのがコツです。
1日3時間以上スマートフォンを使用すると、目が内側に寄ったままになる急性内斜視を発症することがあります。
多くはスマートフォンの使用時間を制限することで改善しますが、十分に改善せずに斜視手術が必要になることもあります。
スマートフォンの画面を近づけて見ている時は、過剰に目を内側に寄せて見ていますので、それが長時間に及ぶと、遠くを見たい時に視線をまっすぐ向けることができなくなるのです。
スマートフォンは意識的に目から遠ざけて見て、長時間の使用は控えましょう。