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2016.07.01

プール後の洗眼について

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「輪抜け様」が終わると、高知も夏到来です。下半期も無事に過ごせますように (-人-;)

 

以前は、プールの後は眼を洗うことがよく行われていました。私も小学生の頃、屋外プールの出口に洗眼用の水道があって、夏は温水になる噴水を調節しながら、目をパチパチ洗眼していたことを覚えています。

洗眼にはプールの水による結膜炎を予防する目的と、消毒に使われる塩素のために目が充血するのを防ぐ目的がありました。

しかし最近では、水道水による洗眼は、かえって目に障害を与えてしまう危険性があるということが分かってきました。

水道水で洗眼すると、水道水に含まれている塩素によって、眼の表面に傷がつきます。
さらに、眼の表面を保護しているムチンが減少し、正常者でも一時的にドライアイになってしまいます。
これは、洗っている時間が30秒以上の話なので、現実的ではないかもしれませんが、そもそも、目の表面は抗菌作用のある涙によって保護されていて、常に目の表面を洗い流していますので、水で洗う必要はありません。

プールの水の塩素から目を守るためには、ゴーグルを使いましょう。ゴーグルをしていて目に水が入らなかった場合は、洗眼しなくても問題ありません。
一方、ゴーグルなしで目を開けて泳いだあと、充血や異物感がある場合は、水道水で洗眼せずに、涙の成分に近い目薬を点眼するようにしましょう。