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2016.08.07

先天色覚異常とは

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目のスクリーンに相当する網膜には、「錐体」という色や形を見分ける細胞があります。

錐体には3種類あり、赤の光に反応する「L-錐体」、緑の光に反応する「M-錐体」、青の光に反応する「S-錐体」があります。

光そのものに色があるのではなく、これら3種類の錐体の反応の割合の組み合わせを、 脳が様々な色として認識します。

 

色覚 (1)

 

生まれつき錐体の感度が低いために、大多数の人とは色の感じ方が異なっていることを先天色覚異常といいます。

赤緑色覚異常は、先天色覚異常の中で最も多く、赤や緑の系統の色の判別に困難が生じます。

日本人では、男性の20人に1人(5%) 、女性の500人に1人(0.2%)が先天赤緑色覚異常です。

残念ながら現在のところ治療法はありません。

色覚異常は、色がまったく見えないなどと誤解をしている方もいらっしゃいますが、色覚異常であっても、日常生活に不自由を感じることはほとんどありません。

しかし、微妙な色の識別が必要な職種などでは、就職してから適性がないことに気づいて問題が生じることがあります。

ご自身の色覚異常の特性を早くお知りになり、将来の進路選択の参考にすることをお勧めします。