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2016.08.09

先天色覚異常の見え方

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色覚異常の見え方は、色覚異常のタイプや程度によって大きく異なります。
最も多い赤緑色覚異常では、赤・黄・緑色が似ているように見え、鮮やかさが低く感じます。
しかし、本人にとっては、それが生まれたときからの当たり前の色彩感覚ですので、他の人が自分とは違う見え方であることを想像もできません。
スマートフォンで撮影した写真を、色覚異常の見え方に変換するソフトを使えば、強度の色覚異常を模擬体験することができます。
ただし色覚異常の約50%は、その程度が中等度以下ですので、程度によって色彩感覚は大きく異なることをご了承ください。

 

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上段が正常の見え方、下段が強度の赤緑色覚異常の見え方です。
色の鮮やかさが低く、ピンク色の花が見つけにくくなります。

 

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上段が正常の見え方、下段が強度の赤緑色覚異常の見え方です。
赤色や緑色の花火は黄色に近い色に見えます。

 

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上段が正常の見え方、下段が強度の赤緑色覚異常の見え方です。
信号の色の鮮やかさは低いものの、点灯しているかどうかは判断できますので、自動車の運転に支障はありません。
ただし、夜間の運転や、雨降りや霧が出ている時など気象条件が悪い時、疲労などのコンディション不良時などは、信号や前の車のブレーキランプが見えにくくなりますので、注意が必要です。