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2018.06.24

弱視とは

 

生まれてすぐの赤ちゃんは物の形がぼんやりと分かる程度の見え方ですが、成長とともに視力は発達していき、6歳くらいになると大人と同じくらいの視力になります。

視力が発達するためには、常に物を見ている必要があります。

目の病気や、強い遠視や乱視、斜視などによって、適切に物を見ていないと、視力の発達は抑えられ、眼鏡をかけても視力が不十分になります。

この視力が育っていない状態のことを弱視といいます。

 

片目だけの弱視の場合は、もう一方の目が見えているので、異常に気付きにくく、発見が遅れがちです。

数ヶ月に一度くらい、片目を隠して見えているのかを確認してもいいと思います。

 

頻度は少ないですが、網膜芽細胞腫、先天緑内障や先天白内障などの眼疾患は、一刻も早く発見して治療を始める必要があります。

目の内部の病気は、眼科で診察しないと発見することは困難です。

 

視力の発達は10歳くらいまで続きますが、弱視の治療はできるだけ幼少期に始めた方が、視力は回復しやすくなります。

子供が目を細めたり、頭を傾けてものを見たり、片目を隠すと嫌がるなどの症状があれば、早めの眼科受診をお勧めします。