心因性視力障害をおこす子供は、親に対して従順で、あまり自己主張しない性格、いわゆる「いい子」であることが多いです。
小学生であっても当然感情はありますので、不満やストレスも感じています。
しかし、言語能力が未熟なためネガティブな感情を言葉にして吐き出すことが難しいのと、「いい子」ほど周りの空気を読んで我慢してしまう傾向があります。
そのため、不満やストレスが吐き出されずに溜め込んでしまい、心因性視力障害を発症する一因になっています。
また、つらいとか寂しいなどの気持ちが鬱積し、もっと自分に注目して構って欲しいという欲求が生じて発症することもあります。
そのため親としては、焦らず騒がず、子供に理解を示し、生活環境や親の態度も見直しましょう。
子供には、視力は必ずよくなることを説明し、心配させないようにしましょう。
また、コミュニケーションを積極的にとり、その際には、親から子供へ一方的にアドバイスをするのではなく、子供の話を聞くことが重要です。
途中で話を遮ったりせず、相槌をうって傾聴する姿勢を見せましょう。
思っていることを言葉にして伝えさせたり、対話して不満を吐き出させると、視力が改善することがあります。
視力が長い間改善しないときや再発を繰り返す場合は、精神科の受診が必要なこともあります。