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2017.11.05

早めの白内障手術を勧めるとき

 

白内障は、通常は日常生活に支障をきたすくらい見にくくなったときに、手術をお勧めします。

しかし次のような場合は、ご本人に自覚症状が乏しくても手術をお勧めしています。

 

1.急性緑内障発作を起こしかけている場合

白内障手術を行えば、緑内障発作を予防することができます。

 

2.糖尿病網膜症などの眼底の病気がある場合

白内障が邪魔をして眼底検査がうまくできない場合は、手術をして眼底の管理をしやすくします。

必要に応じて、手術後に造影剤を使った精密検査や、レーザー治療を行います。

 

3.緑内障がある場合

緑内障の進行度を調べるために必要な視野検査を行いやすくするためです。

 

4.水晶体の核が硬くなっている場合

進行すると手術で核を破砕する時に必要なエネルギー量が大きくなるため、手術による角膜へのダメージが大きくなります。

 

5.ご高齢の方

お体が元気な時に、思い切って白内障の手術を受けられた方がいいです。

脳梗塞などを起こした後では、通院に多大な労力と負担がかかってしまいます。

認知症になった後では、手術中に自制できず、安静が保てなくなります。