お知らせ & コラム News & Column

2017.07.16

流行性角結膜炎(はやり目)とは

 

 

アデノウイルス(風邪の原因ウイルスの一種)の感染によって起こる結膜炎です。

感染力が非常に強く、ウイルスが付着したタオルやドアノブや手すりなどに触れた手で、自分の目を触っただけで感染してしまいます。

ウイルスに感染したあと、約1週間の潜伏期間を経て発症します。

 

細菌など他の原因による結膜炎に比べて症状は重いことが多く、充血、ごろごろ感、目ヤニや涙、まぶたの腫れなどがあらわれます。

片目に発症した場合であっても、数日後には、もう片方の目にも発症して、両眼の結膜炎になることが多いです。

 

 

 

炎症がひどい場合、まぶたの裏に偽膜という白い膜ができたり、発熱や耳の前のリンパ腺が腫れることがあります。

結膜(白目)だけでなくしばしば角膜(黒目)にも炎症が広がり、 角膜に淡い斑点状の混濁(びまん性表層角膜炎)がでると、まぶしさやかすみを感じます。

 

⬇びまん性表層角膜炎

 

発病から1週間前後で症状がピークをむかえ、その後だんだん軽くなり2〜3週間で治りますが、 角膜の濁りは消えるまでに数ヶ月かかることもあります。