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2016.12.04

白内障と車の運転

バージョン 2

 

白内障は、目の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。

進行するにつれて見えにくくなり、すりガラスを通して見ているような状態となります。

ほとんどの場合が老化によるもので、日常生活に不自由をきたすようになれば手術をお勧めします。

車の運転をされる方は、運転免許の更新の基準が矯正視力で0.7以上なので、それを目安にして手術を検討されることが多いと思います。

しかし、視力検査は室内で行いますので、たとえ視力が1.0出ていても、屋外ではまぶしくて運転が危ないことがあります。

運転時に見にくさを感じていれば、眼科で白内障が進行してきていないかを調べられた方がいいでしょう。

初期の白内障の症状は次の通りです。

 

1.まぶしい

目に入った光が水晶体の濁りにあたって乱反射するために起こります。

特に天気の良い日中に運転すると、まぶしくてものが見えにくくなります。

最初はサングラスで眩しさをしのぐことができても、白内障の進行とともにだんだん運転が辛くなっていきます。

 

2.かすみ目

水晶体の濁りが進むにつれてかすみ目が強くなり、進行すると霧の中にいるように白っぽくかすんで見えるようになります。

メガネを調整しても、白内障による目のかすみはとれません。

 

3.明るい所で見えにくい

明るい所では瞳が縮まるため、水晶体の中心に濁りが強い場合は、明るい所で余計に見えにくくなります。

そのため、曇っている日よりも天気の良い日、夜間よりも昼間の方が見えにくくなります。

 

4.暗い所で見えにくい

水晶体が濁るため、眼底に届く光の量が減り、暗い所では見えにくくなります。

夜間に運転すると、2重3重にぼやけて見えたり、電灯や対向車のライトがまぶしく感じたりします。