白内障手術は、濁った水晶体を摘出して、眼内レンズを挿入することにより、見え方を改善する手術です。
手術の安全性が高くなっていますので、基本的には日常生活に不自由を感じるようになった時に、手術を考えるといいと思います。

白内障手術は見え方を改善しますが、それだけの手術ではありません。
例えば、自動車による交通事故の危険率は、手術後は約半分に低下します。
また、高齢者の転倒率は手術後に低下し、転倒による骨折の危険率も低下します。

さらに、白内障手術をする事で外界からの情報が増えますので、認知症や抑うつ状態が改善し、表情の乏しい患者さんの表情が明るくなることもあります。

白内障手術は視力改善だけでなく、日常生活の質が向上するという点で、費用に対する効果の高い手術であると思います。