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2016.09.24

眼圧とは

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眼圧とは「目の中の圧力」、つまり「目の硬さ」のことです。人間の眼球は水の詰まったボールのようなもので、中に詰まっている水(房水)の圧力によって、球形を維持しています。

房水は目の内部で作られ、それと同じ量が目の外部へ流れ出ていくことで、眼圧は一定に保たれています。

しかし、何らかの原因で房水が目の内部にたまると、眼圧が上がります。その人の目にとっての許容範囲を超えて眼圧が上がると、視神経が圧迫されて傷ついてしまいます。

視神経へのダメージが蓄積されることによって、視野がだんだん狭くなっていく病気が緑内障です。

 

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眼圧の単位はmmHg(ミリメートル水銀柱)であり、正常眼圧の平均値は約15mmHgで、20mmHgまでが正常です。

眼圧は、この数値より高くなると緑内障になる、あるいはこの数値より低ければ緑内障にならない、というような数値上の目安はありません。

例えば、眼圧が15mmHgと正常範囲内であっても、視野障害が進行する場合は、もっと眼圧を下げる必要がありますし、眼圧が25mmHgと高くても、視野に異常がなければ経過観察でかまいません。

視神経の強さには個人差がありますので、視野障害がどの程度あるか、視野障害が進行していくのかどうかで、眼圧を下げる治療をするか判断します。