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2019.09.18

角膜ヘルペスとは

 

角膜ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルスが角膜に感染することで発症します。

日本人の成人のほとんどが単純ヘルペスウイルスに一度感染したことがあり、ヘルペスが治癒しても体内の三叉神経という神経に潜伏した状態で感染し続けます。

体の抵抗力が衰えると、体内のヘルペスウイルスが活性化し、角膜に病気を起こします。

再発する傾向が高く、症状が出た場合は早めに治療することが重要です。

 

角膜ヘルペスを発症すると、目の痛みや充血、涙が出る、まぶしい、見にくいなどの症状がでます。目ヤニが出ることはまれです。

角膜ヘルペスは、角膜上皮(角膜の浅い部分)で増殖したウイルスが、樹木の枝のような形で広がっていきます。

 

白目の充血があり、角膜の一部が白く濁っています。

 

角膜の表面に染色液をつけると、樹木の枝の様な病変が浮かび上がります。

 

進行して角膜実質(角膜の深い部分)に炎症が起こると、角膜が白く濁って視力が低下します。

 

角膜ヘルペスは、再発を繰り返すことで角膜に混濁が残り、重篤な視力低下をきたすことがあります。

治療は、アシクロビル眼軟膏を角膜に塗布します。

重症例にはバラシクロビル内服やステロイド剤を処方します。