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2016.11.06

隅角が狭い方が注意すること

バージョン 2

 

隅角とは、角膜(黒目)と虹彩(茶目)の根元が交わる部分をいいます。

この部分には、眼圧を調節する房水の排出口があり、隅角が狭いと急激に眼圧が上昇する“急性緑内障発作”を起こしやすくなります。

 

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隅角検査をして隅角が狭いと診断されれば、暗い所での作業や読書、うつむき姿勢により眼圧が上がる危険性がありますので控えてください。

暗いところでは瞳が大きくなることによってさらに隅角が狭くなり、うつむき姿勢では水晶体が前方に移動することによってさらに隅角が狭くなることで、急性緑内障発作を起こしやすくなります。

 

また、胃カメラの検査や全身麻酔を受ける前は、「隅角が狭いので、抗コリン薬を使うと緑内障発作を起こす可能性がある」と担当医に伝えていただくと、薬を変更したり中止したりしてもらえます。

風邪薬や精神科などの薬で「緑内障の方は注意」と書かれている場合は、隅角が狭い方は内服を控えられた方が無難です。

長期的に内服する必要がある場合は、急性緑内障発作の予防手術もありますので、眼科医師にご相談ください。