日常生活に支障を来さなければ、すぐに眼鏡をかけなくてもかまいません。
裸眼視力が0.5以下なら、席を前の方にしてもらった方がいいでしょう。
席が後ろの場合は必要に応じて眼鏡が必要になります。
裸眼視力0.3以下なら、席が一番前でも眼鏡が必要なことが多いです。
子供の視力は、睡眠を十分に取った翌朝の午前中の方が正確に測定できます。
学校帰りや夕方は、疲れていたり集中力が低下しているために、実際の視力よりも低めの測定結果になることが多いためです。
弱い近視では眼鏡を常にかける必要はなく、黒板や遠くを見るときなど必要に応じてかければいいでしょう。
早く眼鏡をかけ始めたからといって近視が進みやすくなることはありません。
眼鏡をつけたり外したりしても近視が進行しやすくはなりません。
中等度以上近視が進行した場合は、手元も見えにくくなりますので、眼鏡を常にかけた方が良いでしょう。
近視が進むのは、本人に非はなく、眼鏡をかけるせいでもありません。
周囲の大人が「眼鏡を掛けさせたくない」「眼鏡はかわいそう」という目で子供をみると、子供にも眼鏡への嫌悪感が生まれ、見えにくくても我慢してしまいます。
見えにくいまま放置しておくと、学業や安全管理に支障をきたすだけでなく、かえって近視が進行しやすくなります。
黒板の字が見えにくくなったり、 家でテレビなどを見ているときに目を細くして見始めた時には眼鏡を考えましょう。
コンタクトレンズは、角膜を傷つけたり、細菌感染を生じる危険性があり、レンズの取り扱いや管理などが大変 なので、小学生の間は眼鏡をかけることをおすすめします。
これは、最も多い視力不良の原因である近視の眼鏡についての話です。
遠視の場合や斜視などの病気が合併している場合は当てはまりませんので、まずは眼科で視力が悪い原因を調べましょう。