糖尿病では目のどこが悪くなるの?
糖尿病による目への影響には、
・白内障(レンズが濁って視力が低下します)
・外眼筋麻痺(目を動かす神経が麻痺して物が2重に見えます)
・視神経障害(視神経の血流障害により視力が低下します)
・屈折調節障害(ピントが合いにくくなります)
・糖尿病網膜症(網膜の血流障害により視力が低下します)
など様々なものがあります。
糖尿病網膜症になりやすい人は?
糖尿病になってからの期間(糖尿病歴)が長いほど、血糖値の平均(HbA1c)が高いほど糖尿病網膜症になりやすいと考えられています。具体的には、糖尿病歴は10年以上、HbA1cは7.0%以上だと、糖尿病網膜症が発症しやすくなります。
血糖コントロールの目標は?
HbA1cの目標値を7%未満とします。低血糖などの理由で治療の強化が難しい場合は、HbA1cの目標値を8%未満とします。
血糖値を良好に保つことは、糖尿病網膜症以外の糖尿病合併症も抑えますので、よりよい血糖コントロールをめざしましょう。
血圧は網膜症の進行に関係あるの?
血圧のコントロールも糖尿病合併症の発症・進行に有用です。
収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧80mmHg未満をめざしましょう。
糖尿病黄斑浮腫の原因は?
糖尿病黄斑浮腫の原因は、黄斑の血流障害、網膜色素上皮の障害、硝子体による黄斑の牽引の3つがあります。