2017.02.18
マイオピン治療のよくある質問
Q:本当に効果があるのですか?
A:シンガポール国立眼科センターの臨床試験で、アトロピン0.01%(マイオピン)の近視抑制効果が証明されました。近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、少なくとも2年間継続して使用することで、何もしない方と比べ近視の進行を60%軽減できました。
※日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。当院の目薬も国内臨床研究と同じ目薬を使用しています。
Q:視力は回復しますか?
A:基本的には近視を進まさないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、中には視力が回復する方もおられます。ただ、視力の回復効果が長期的に持続するかどうかに関しては未知であります。基本的には近視の進行を防止し、視力が悪くならないようにするための治療とご理解ください。
Q:副作用はありますか?
A:点眼後7~8時間ぐらいまぶしさを感じたり、ぼやけることがありますが、必ず就寝前に点眼して頂ければ、翌日の生活には特に問題ありません。まれに結膜アレルギーが起こることがございますが、副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制用点眼液と言われています。
Q:全身への影響はありますか?
A:現在のところ報告されておりません。
Q:どれぐらい続けるのですか?
A:人にもよりますが、12歳ぐらいまでです。
Q:子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?
A:はい、可能です。現在までになされている報告は6~12歳を対象にしたものですので、臨床的なデータがありません。しかし、12歳を超えても近視は進行しますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。治療を希望される場合には御相談ください。
Q:効果がない方もおられますか?
A:残念なから、効果が出にくい場合もあることが報告されています。まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。
Q:メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
A:はい、可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼して下さい。