
主な原因は加齢で、透明なレンズの役割をしている水晶体が、にごって光が十分に通らなくなった状態のことです。白内障になると、モヤがかかって見える、ものがかすんで見える、眩しくて見えづらいなどの症状が現れます。日常生活に不便を感じるようになったら、白内障手術を行います。
加齢とともに、黄斑(網膜の中心部でものを見るのに重要な部分)に異常をきたす疾患です。脈絡膜にある悪い血管(新生血管)からの出血や水漏れによって黄斑が障害されると、視力が落ちたり、物が歪んで見えたりします。治療は、抗VEGF薬という新生血管を沈静化させる薬を、硝子体注射します。
眼球の後ろにある視神経がいたんで視野(見える範囲)が狭くなる病気で、失明原因の第1位です。初期には全く自覚症状はありませんが、進行すれば視野がせまくなり、末期になると視力が低下します。緑内障はいったんすすめば回復させることは難しいのですが、点眼や緑内障手術によって眼圧を下げることで、その進行を抑えることができます。
黒目(角膜)に単純ヘルペスウイルスが増殖する疾患で、充血や異物感、視力低下などの症状がでます。片眼性で再発しやすいことが特徴で、上皮型と実質型に分けることができます。治療は、上皮型では抗ウイルス薬の眼軟膏と抗生物質の点眼、実質型では抗ウイルス薬の眼軟膏とステロイド剤の点眼を使用します。
糖尿病による高血糖に長期間さらされることで、網膜の血管が徐々に壊れていくことに伴って進行します。網膜の血管が詰まって、血液が網膜に流れなくなると、網膜に新生血管が作られます。新生血管はもろく壊れやすいので出血したり、網膜剝離を引き起こすこともあります。治療は、網膜光凝固術と硝子体手術を行います。
目の表面にアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、結膜に炎症を起こす病気です。代表的なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、動物の毛、カビ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎、年間を通して症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。感染力が非常に強く、充血、ごろごろ感、目ヤニや涙、まぶたの腫れなどがあらわれます。残念ながら特効薬はありませんので、炎症を抑えるためのステロイド点眼や、細菌の混合感染を予防するための抗菌薬点眼を行いながら、改善してくるのを待ちます。
強膜(白目部分)に炎症を起こす病気で、多くは原因不明です。主な症状は、目ヤニのない充血と眼痛です。治療は、主にステロイド薬の点眼・内服を行います。再発を繰り返す場合は関節リウマチなどの膠原病、難治性の場合は梅毒や結核やヘルペスなどの全身疾患を疑って精密検査を行います。
白目の表面を覆っている結膜の下の細胞が異常増殖して、角膜(黒目)に三角形状に入り込んでくる病気です。主な原因は紫外線で、屋外で仕事をされる方が発症しやすいです。症状は充血や異物感などがあります。翼状片が角膜へ進むにつれて、角膜にゆがみを起こし乱視が出現します。さらに進行して角膜の中心にある瞳孔にまで達すると、視力が低下します。治療は、翼状片手術を行います。
結膜(白目の表面の粘膜)の下の細い血管が破れて内出血したもので、白目部分がベタっと赤くなります。多少ごろごろした違和感が出るかもしれませんが、無症状のことが多いです。治療しなくても1~2週間で自然に消えて、元通りの白目に戻ります。原因は特定できないことが多いですが、外傷や目をこすることなどの他に、ドライアイや結膜弛緩症が関与していることがあります。
結膜に細菌が感染することによって生じる病気です。原因となる細菌は多岐にわたり、小児や高齢者に多く見られます。主な症状は、膿性の目やに・充血・涙目で、重篤化すると角膜に潰瘍が生じる場合もあります。多くの場合、原因菌に合った抗菌薬の点眼によって数日で症状が改善します。1週間以上点眼薬を使用しても改善しない場合は、点眼液を変更するなどが必要となります。
目の表面にアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、結膜に炎症を起こす病気です。代表的なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、動物の毛、カビ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎、年間を通して症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。感染力が非常に強く、充血、ごろごろ感、目ヤニや涙、まぶたの腫れなどがあらわれます。残念ながら特効薬はありませんので、炎症を抑えるためのステロイド点眼や、細菌の混合感染を予防するための抗菌薬点眼を行いながら、改善してくるのを待ちます。
涙小管(目頭に存在する涙の排出管)に、炎症(主に細菌感染による)を起こす病気です。症状は、まぶたの鼻側の発赤と腫れ・目やに・流涙であり、結膜炎や麦粒腫との判別が紛らわしいことがあります。涙点(目頭に存在する涙の排水口)が拡大して赤く腫れて突出し、涙点から膿やポリープを出していれば特徴的な所見となります。治療は、涙小管形成術を行います。
まぶたの縁や内側に細菌が感染し、まぶたの一部が赤く腫れる病気で、俗に「ものもらい」「めいぼ」「めばちこ」と呼ばれるものです。症状は、腫れた部分の痛みやかゆみやメヤニです。治療は、抗菌薬の点眼や内服を行い、白い膿が確認できる場合は、切開して膿を出す処置を行います。
目の表面にアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、結膜に炎症を起こす病気です。代表的なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、動物の毛、カビ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎、年間を通して症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
重症のアレルギー性結膜炎です。6月頃の高温多湿の時期に悪化しやすいため、ダニやハウスダストなどが主な原因と考えられます。症状は、充血、異物感、かゆみなどであり、角膜に傷ができると痛くて目が開けられなくなります。5才〜10才に多く発症し、16才以降は症状が落ち着きます。治療には、免疫抑制剤の目薬が有効で、重症の場合はステロイド薬の目薬を追加します。
まぶたの縁や内側に細菌が感染し、まぶたの一部が赤く腫れる病気で、俗に「ものもらい」「めいぼ」「めばちこ」と呼ばれるものです。症状は、腫れた部分の痛みやかゆみやメヤニです。治療は、抗菌薬の点眼や内服を行い、白い膿が確認できる場合は、切開して膿を出す処置を行います。
涙の分泌量が減ったり涙が蒸発しすぎることによって、涙が目の表面を十分に潤せていない状態のことで、目の表面に傷を生じることが多いです。症状は、目が疲れやすい・かすんで見える・ゴロゴロするなどです。治療は、保湿作用のある目薬の点眼や、涙点プラグ挿入術を行います。まぶたを温めたり、まばたきを意識的に増やすことも効果があります。
片方の目は正面を向いているのに、もう片方の目が違う方向を向いている状態のことです。両目の方向がずれていますので、両眼視機能という立体感や距離感が低下します。治療は、遠視が原因の場合は、遠視を矯正する眼鏡をかけます。また、プリズム眼鏡をかけることで、両眼視機能を使いやすくします。斜視の角度が大きい場合は、手術で目を動かす筋肉の位置を調整します。
光が網膜の後ろ側にピントを結んでいる状態です。遠くを見るときも近くを見るときも、絶えず水晶体の厚みを調節する必要があるので、目が疲れやすくなります。また、近くを見る時により多くの調節が必要になるため、老視の自覚症状が早めに出ます。遠視を根本的に治療する方法はありませんので、眼鏡で矯正します。
若いときの水晶体はやわらかいので、自在にピントを合わせられますが、加齢によって弾力が失われるとピントの合う位置が限られてしまいます。そのため、「目が疲れやすい」「手元が見えにくい」「ピントが合うのに時間がかかる」という症状がでます。現時点では残念ながらトレーニングや食べ物で予防できるものではありませんので、眼鏡で矯正することになります。
主な原因は加齢で、透明なレンズの役割をしている水晶体が、にごって光が十分に通らなくなった状態のことです。白内障になると、モヤがかかって見える、ものがかすんで見える、眩しくて見えづらいなどの症状が現れます。日常生活に不便を感じるようになったら、白内障手術を行います。
目の中の血管の豊富な組織である「ぶどう膜」に炎症が起こす病気です。原因は、免疫異常や病原菌などによるものが約半分で、残りは原因不明です。症状は、目が充血し、かすみがかかったように見えてまぶしく感じます。治療は、炎症を抑えるステロイド薬を点眼したり、ステロイドテノン嚢内注射をします。
目の周りの筋肉が過剰に収縮して目が開きにくくなる病気です。自分の意志とは関係なく目が閉じてしまうため、まばたきが上手くできなくなり、光がまぶしく感じます。重症例では、目を開けることも難しくなりますので、歩行中に何かにぶつかったり、車の運転も困難になります。50才以上の女性に多く、原因は脳の機能異常が疑われています。治療は、ボトックス注射を行います。
網膜の視細胞が障害されることによって光を感知しづらくなる遺伝性の病気で、厚生労働省が難病に指定しています。初期症状は、暗いところで見えにくい(夜盲)、明るいところでギラギラまぶしい(羞明)、見える範囲が狭い(視野狭窄)ことです。その後、病状が進行すると視力低下や色覚異常を生じます。年齢とともにゆっくり進行していきますが、進行速度には個人差があります。
眼底の中心部である黄斑部が徐々に萎縮していく遺伝性の病気です。症状は、ゆっくりと進行する視力低下、眼鏡をかけても中心が見えにくい、まぶしい、色覚異常などです。周辺の視野が保たれることが多いため、完全に失明することはありません。発症時期が若いほど、より進行しやすい傾向がありますが、個人差や病気のタイプによって、経過や予後は様々です。
涙の分泌量が減ったり涙が蒸発しすぎることによって、涙が目の表面を十分に潤せていない状態のことで、目の表面に傷を生じることが多いです。症状は、目が疲れやすい・かすんで見える・ゴロゴロするなどです。治療は、保湿作用のある目薬の点眼や、涙点プラグ挿入術を行います。まぶたを温めたり、まばたきを意識的に増やすことも効果があります。
白目の皮(結膜)がたるんだ(弛緩した)状態で、加齢性の変化です。主な症状は、なみだ目や異物感(ごろごろ・しょぼしょぼ)などの不快感です。治療は、主にドライアイ目薬、抗炎症薬などの点眼を行い、症状を緩和させます。点眼薬で症状の改善がない場合は、弛緩した結膜を切除し、縫い合わせる手術を行います。
まぶたの裏側の結膜に、黄白色の粒状の結石(カルシウムや脂質などの分泌物が固まったもの)ができる病気です。初期には、結石は結膜の下に存在しているため、無症状です。しかし、結石が大きくなってきて結膜の上に結石が露出すると、ゴロゴロとした異物感を感じますので、手術が必要になります。手術は、麻酔の目薬を点眼した後、専用のピンセットなどを使用して取り除きます。
糸状の物質が角膜にぶら下がって付着している状態です。瞬きをするたびに、この糸状物が引っ張られて強い異物感を感じます。原因は、瞬きをするたびに上まぶたと目の表面の間に摩擦が生じやすいためです。治療は、糸状物の除去を行なった上で、眼表面のムチンを増やす作用のある点眼液でドライアイの治療を行います。
角膜内皮細胞(角膜を透明に保つ働きをする細胞)の機能が著しく低下してしまうことが原因で、角膜が水膨れを起こして濁ってしまう病気です。症状は、視力低下、異物感、流涙などです。治療は、痛みの緩和のために眼軟膏やソフトクンタクトレンズ装用を行います。根治的な手術は、初期であれば角膜内皮移植術、進行例では全層角膜移植術を行います。
細菌感染による角膜炎です。コンタクトレンズの不適切装用や外傷などによって角膜が傷つくと、細菌が角膜内に侵入して発症します。症状は、眼痛と充血、角膜が白く濁り、まぶしく見えたり視力が低下します。治療は抗菌薬を頻回に点眼し、重症例では抗菌薬の内服や点滴治療が必要となる場合もあります。
強膜(白目部分)に炎症を起こす病気で、多くは原因不明です。主な症状は、目ヤニのない充血と眼痛です。治療は、主にステロイド薬の点眼・内服を行います。再発を繰り返す場合は関節リウマチなどの膠原病、難治性の場合は梅毒や結核やヘルペスなどの全身疾患を疑って精密検査を行います。
角膜(黒目)に異物(ゴミ)が刺さった状態で、痛み・流涙・充血などの症状を起こします。治療は、点眼麻酔をしてから細かい鑷子などで異物を摘出します。角膜異物の中で最も多いのは、金属を削る作業中などに生じる鉄粉です。鉄粉のまわりに錆が生じているため、複数回に分けて錆を除去する場合もあります。細菌感染を起こすと、痛みと充血がだんだんひどくなって視力が低下します。
角膜(黒目)の表面に傷がついた状態で、外傷や異物、コンタクトレンズによる外的原因で発症することが多いです。症状は、痛み・充血・流涙であり、通常は抗菌薬の点眼や軟膏をすれば数日で治癒します。難治性の場合は、保護用のソフトコンタクトレンズを装用して治療することがあります。一旦治っても再発を繰り返すことがあり、再発は起床時に突然起こるのが特徴です。
急激な眼痛、頭痛、吐き気、充血、視力低下が主症状の急性緑内障発作です。片目が激しく痛くなり、充血して霞んで見えるなら、放置しておくと短期間で失明してしまいますので、少しでも早く眼科の治療を受けられるように手配する必要があります。眼科では、緊急の薬物治療と虹彩光凝固術または白内障手術を行います。
目の中の血管の豊富な組織である「ぶどう膜」に炎症が起こす病気です。原因は、免疫異常や病原菌などによるものが約半分で、残りは原因不明です。症状は、目が充血し、かすみがかかったように見えてまぶしく感じます。治療は、炎症を抑えるステロイド薬を点眼したり、ステロイドテノン嚢内注射をします。
眼球の後ろにある視神経に炎症がおこって、片眼(まれに両眼)に数日~1週間程度で比較的急激に進行する視力低下、視野障害で発症し、目の奥の痛みや頭痛を伴うことが多い疾患です。治療は、ステロイドパルス療法(炎症を抑えるステロイドを短期間に大量に投与する)を行います。ステロイドパルス療法で効果が得られない場合に、血漿浄化療法や免疫グロブリン療法が行われます。
副鼻腔(目の奥の周辺にある空洞)に炎症を起こす病気です。副鼻腔に膿が溜まると、目の奥や周辺の痛みを生じることがあります。また、副鼻腔の炎症が近くにある視神経に及ぶと、視野が狭くなったり視力が低下するという重篤な合併症を引き起こします。この病気が疑われる場合は、頭部CTを撮影して詳しく調べます。
眼球の後ろにある視神経がいたんで視野(見える範囲)が狭くなる病気で、失明原因の第1位です。初期には全く自覚症状はありませんが、進行すれば視野がせまくなり、末期になると視力が低下します。緑内障はいったんすすめば回復させることは難しいのですが、点眼や緑内障手術によって眼圧を下げることで、その進行を抑えることができます。
網膜の静脈が詰まって出血を起こす病気です。加齢とともに発症しやすい病気で、高血圧や動脈硬化と関連があります。染み出た血液成分によって黄斑(眼底中心にあるものを見るのに重要な部分)がむくむと、視力が低下します。治療は、硝子体注射(抗VEGF治療)によって黄斑のむくみを抑えたり、レーザー光線を血流が悪いところに照射(網膜光凝固術)して、重症化を防ぎます。
血栓が眼底の細い動脈をつまらせてしまうために、網膜の血流が途絶して、網膜が白濁する病気です。突然片目の視野が暗くなり、場合によっては視力がほとんどなくなることがあります。すぐに血流が戻れば視力も回復しますが、重度の虚血状態が100分間以上になると回復が非常に難しくなります。治療は、眼球マッサージや、急激に眼圧を下げて血流を回復させるような処置を行います。
網膜の一部に破れ目(網膜裂孔)ができてしまい、眼の中にある液体がその裂孔を通って網膜の下に入り込むことで発症します。網膜がはがれるため、見える範囲が狭くなったり、視力低下したりします。主な原因は加齢、強度近視、外傷などがあります。治療法は状況に応じて、網膜光凝固術、網膜復位術、硝子体手術の中から選択します。
網膜の視細胞が障害されることによって光を感知しづらくなる遺伝性の病気で、厚生労働省が難病に指定しています。初期症状は、暗いところで見えにくい(夜盲)、明るいところでギラギラまぶしい(羞明)、見える範囲が狭い(視野狭窄)ことです。その後、病状が進行すると視力低下や色覚異常を生じます。年齢とともにゆっくり進行していきますが、進行速度には個人差があります。
加齢とともに、黄斑(網膜中心部でものを見るのに重要な部分)に異常をきたす疾患です。脈絡膜にある悪い血管(新生血管)からの出血や水漏れによって黄斑が障害されると、視力が落ちたり、物が歪んで見えたりします。治療は、抗VEGF薬という新生血管を沈静化させる薬を、硝子体注射します。
網膜の静脈が詰まって出血を起こす病気です。加齢とともに発症しやすい病気で、高血圧や動脈硬化と関連があります。染み出た血液成分によって黄斑(眼底中心にあるものを見るのに重要な部分)がむくむと、視力が低下します。治療は、硝子体注射(抗VEGF治療)によって黄斑のむくみを抑えたり、レーザー光線を血流が悪いところに照射(網膜光凝固術)して、重症化を防ぎます。
網膜中心部にあり、ものを見るのに重要な部分を「黄斑」と呼びます。黄斑付近に毛細血管瘤と呼ばれる血管のコブが現れ、そこから血液や血液の成分(タンパク質や脂肪など)が漏れ出して黄斑にむくみを生じた状態が糖尿病黄斑浮腫です。黄斑の働きが障害されると、視力が大きく低下したり、物がゆがんで見えます。硝子体注射(抗VEGF治療)や網膜光凝固術を行います。
加齢とともに、黄斑(網膜の中心部)に膜がはる病気です。この膜が収縮することによって網膜を引っ張り、網膜に皺(しわ)を作ったり黄斑に浮腫を起こしたりすると、物がゆがんで見えて視力が低下します。視力低下や歪みが強い場合には、手術で膜を取り除いて歪みの症状と視力を改善させます。
高血圧や動脈硬化などによって弱った網膜の血管がふくらんだ状態です。ふくらんだ血管の壁は薄くなりますので、そこから血液成分が漏れ出すと、視力が低下したり視野の一部分が見えなくなります。治療は、レーザーで動脈瘤をつぶします(網膜光凝固術)。出血が高度な場合は、硝子体手術が必要なことがあります。
加齢とともに、黄斑(網膜の中心部でものを見るのに重要な部分)に異常をきたす疾患です。脈絡膜にある悪い血管(新生血管)からの出血や水漏れによって黄斑が障害されると、視力が落ちたり、物が歪んで見えたりします。治療は、抗VEGF薬という新生血管を沈静化させる薬を、硝子体注射します。
網膜の下から水が漏れ出てきて黄斑が浮き上がった状態になる病気です。過労やストレスが重なったときに起こりやすい傾向があります。視野の中心が見えにくくなりますが、3〜6か月すると自然に治ることが多いです。6か月経過しても黄斑の水がひかない場合は、水が漏れ出しているところにレーザーをあてて(網膜光凝固術)、水漏れを止める治療をおこないます。
黄斑(網膜の中心部)に穴が開いてしまう病気です。加齢とともに硝子体が収縮しますが、黄斑では硝子体との間に強い癒着があるので、硝子体に黄斑が引っ張られて穴が開くと考えられています。黄斑円孔ができると視力が低下し、視野の中心が見えにくくなります。硝子体手術によって円孔を閉鎖させると、視力が回復します。
強度近視が原因で黄斑部に新生血管を生じる病気です。強度近視の方は、黄斑部付近の血流が非常に悪いため、新生血管という病的な破れやすい血管が形成されて視力低下を起こします。症状は、見たい部分が欠けて見える(暗点)、見たい部分が歪んで見える(変視症)などです。治療は硝子体注射(抗VEGF治療)を行って、新生血管を退縮させます。
眼底の中心部である黄斑部が徐々に萎縮していく遺伝性の病気です。症状は、ゆっくりと進行する視力低下、眼鏡をかけても中心が見えにくい、まぶしい、色覚異常などです。周辺の視野が保たれることが多いため、完全に失明することはありません。発症時期が若いほど、より進行しやすい傾向がありますが、個人差や病気のタイプによって、経過や予後は様々です。
涙は、目頭にある小さい排水口から、涙小管・涙嚢・鼻涙管の順に通過して鼻腔内に排水されていきます。この涙の通り道(涙道)のどこかで詰まった状態が涙道閉塞であり、涙の排水ができなくなるため、涙が目から溢れてしまいます。治療は、涙道内視鏡を用いて閉塞部を開通させる涙管チューブ留置術や、骨を削る手術である涙嚢鼻腔吻合術を行います。
涙の分泌量が減ったり涙が蒸発しすぎることによって、涙が目の表面を十分に潤せていない状態のことで、目の表面に傷を生じることが多いです。症状は、目が疲れやすい・かすんで見える・ゴロゴロするなどの不快感や、充血やコンタクトレンズ装用時の痛みなどが現れます。治療は、保湿作用のある目薬の点眼や、涙点プラグ挿入術を行います。
白目の皮(結膜)がたるんだ(弛緩した)状態で、加齢性の変化です。主な症状は、なみだ目や異物感(ごろごろ・しょぼしょぼ)などの不快感です。治療は、主にドライアイ目薬、抗炎症薬などの点眼を行い、症状を緩和させます。点眼薬で症状の改善がない場合は、弛緩した結膜を切除し、縫い合わせる手術を行います。
涙小管炎は、涙小管(目頭に存在する涙の排出管)に、炎症(主に細菌感染による)を起こす病気です。症状は、まぶたの鼻側の発赤と腫れ・目やに・流涙です。また、涙点(目頭に存在する涙の排水口)が拡大して赤く腫れて突出し、目頭付近を圧迫すると、涙点から膿の逆流が起こります。治療は、涙小管形成術を行います。
眼球結膜(白目)にできる黒っぽいシミ(色素沈着)です。原因には、生まれつきの体質や紫外線の浴びすぎ、加齢などがあります。多くの場合良性なので、整容面で気にならなければ治療の必要はありません。急に大きくなったり隆起してきた場合には、悪性黒色腫(癌の一種)の可能性があるため、早急な受診をお勧めします。
白目の表面は結膜という半透明の粘膜で覆われています。この結膜の一部が盛り上がって黄色く濁り、シミのようになったものを瞼裂斑(けんれつはん)といいます。瞼裂斑は、コンタクトレンズや加齢が原因であるものもありますが、多くは数十年かけて目に浴び続けた紫外線の影響によるものです。瞼裂斑を予防するために、早い時期からサングラスなどで紫外線対策をしましょう。
目の表面にアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、結膜に炎症を起こす病気です。代表的なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、動物の毛、カビ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎、年間を通して症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
結膜の下に袋に入った液体(嚢胞)が貯まり、白目の一部がドーム状に隆起したものです。小さなものは無症状ですが、大きくなると異物感が出ます。治療は、嚢胞を細い針で穿刺して液体を排出するだけでは再発することが多いため、手術をして結膜を切り開き、嚢胞を丸ごと取り出します。
まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の動きが、腱膜を介してまぶたに伝えられることで、まぶたは開閉しています。眼瞼下垂とは、加齢やコンタクトレンズ長期使用などのため、腱膜がゆるんで「まぶたを持ち上げにくくなった状態」のことです。十分に目が開かない状態になると、美容的問題だけでなく、上方の視野が狭くなります。 治療は、眼瞼挙筋前転術を行います。
まぶたを持ち上げる力には問題がないのに、まぶたの皮膚がたるんで垂れ下がった状態です。鼻側よりも耳側の皮膚が垂れ下がることが多いです。皮膚が睫毛の上から覆いかぶさっているために、上方と耳側の視野が狭くなります。治療は、余剰皮膚切除術を行います。
目の周りの筋肉が過剰に収縮して目が開きにくくなる病気です。自分の意志とは関係なく目が閉じてしまうため、まばたきが上手くできなくなり、光がまぶしく感じます。重症例では、目を開けることも難しくなりますので、歩行中に何かにぶつかったり、車の運転も困難になります。50才以上の女性に多く、原因は脳の機能異常が疑われています。治療は、ボトックス注射を行います。
全身の筋肉がすぐに疲れて力が入らなくなる病気です。眼の症状としては、まぶたが下がってきたり、ものが2重に見えるなどがみられます。1日の中でも症状が変動することが特徴的で、起床直後よりも疲労が蓄積した夕方の方が症状が重くなります。また、日によって疲れやすさが違うことも特徴的です。
眼を動かしたり、まぶたを上げたりする神経である動眼神経が麻痺することで、目が動かなくなってものが2重に見えたり、まぶたが下がったりします。これらの症状に加えて瞳孔の拡大が見られる場合は、脳動脈瘤が動眼神経麻痺の原因である可能性があります。脳動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を起こして生命にかかわることもあります。
まぶたの縁や内側に細菌が感染し、まぶたの一部が赤く腫れる病気で、俗に「ものもらい」「めいぼ」「めばちこ」と呼ばれるものです。症状は、腫れた部分の痛みやかゆみやメヤニです。治療は、抗菌薬の点眼や内服を行い、白い膿が確認できる場合は、切開して膿を出す処置を行います。
点眼薬や化粧品などに対するアレルギー反応で起こるまぶたの炎症です。皮膚が薄いまぶたはアレルギー反応がおこりやすいため、まぶたの皮膚が赤く腫れて痛痒くなります。治療は、原因となっている点眼薬や化粧品を中止し、まぶたをよく洗って清潔を心がけ、ステロイド眼軟膏を塗ります。症状が強い場合は抗アレルギー薬を内服することもあります。
まつ毛の根元付近に炎症が起こり、まぶたの縁の発赤とかゆみ、まつ毛が汚れたり抜け落ちたりします。ブドウ球菌がまつ毛の根元付近に感染して起きる感染性のものと、皮脂腺の分泌過剰による非感染性(脂漏性)のものがあります。治療は、まぶたの縁を毎日洗浄して清潔にしたうえで、感染性のものに対しては抗菌薬点眼、脂漏性のものに対しては抗炎症薬点眼をしてまぶたを温めます。
目の周囲にヘルペスウイルスが活性化することでおこる病気です。左右どちらかのまぶたに、ピリピリした痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが帯状にできて赤く腫れます。そのあと水ぶくれが破れてただれた状態になり、かさぶたになると症状がおさまります。上まぶたから鼻にかけて皮疹が出た場合は、眼球へのウイルス感染の有無を調べる必要があります。
涙小管(目頭に存在する涙の排出管)に、炎症(主に細菌感染による)を起こす病気です。症状は、まぶたの鼻側の発赤と腫れ・目やに・流涙であり、結膜炎や麦粒腫との判別が紛らわしいことがあります。涙点(目頭に存在する涙の排水口)が拡大して赤く腫れて突出し、涙点から膿やポリープを出していれば特徴的な所見となります。治療は、涙小管形成術を行います。
目の周りの筋肉が過剰に収縮して目が開きにくくなる病気です。自分の意志とは関係なく目が閉じてしまうため、まばたきが上手くできなくなり、光がまぶしく感じます。重症例では、目を開けることも難しくなりますので、歩行中に何かにぶつかったり、車の運転も困難になります。50才以上の女性に多く、原因は脳の機能異常が疑われています。治療は、ボトックス注射を行います。
顔の半分がピクピクと痙攣する病気です。痙攣は目の周りから始まって、頬や口元へと顔の片側全域に広がっていきます。原因は、顔面神経に血管や脳腫瘍や動脈瘤が接触して圧迫することです。 頭部MRI検査によって、顔面神経を圧迫している病変がないかを調べ、確認できれば脳外科で手術を行います。対症療法としては、ボトックス注射を行います。
眼の周りの筋肉の一部がピクピクと痙攣する状態で、通常はどちらか片側のまぶたに起こります。パソコン作業などで目が疲れている時や睡眠不足の時などに、一時的に症状が出現することがあります。対策としては、睡眠を十分にとり体のリズムを整えて、目を休めることが重要です。多くは1週間程度で改善します。
霰粒腫はまぶたの「マイボーム腺」という脂腺が詰まり、しこりができる疾患です。しこりだけで痛みがない場合、ステロイド点眼や軟膏による治療を行います。霰粒腫をくり返す方は、まぶたを温め、アイシャンプー(専用の洗浄剤)で睫毛の根元周辺を洗浄することをお勧めします。上記治療を行ってもしこりが残る場合は霰粒腫摘出術を行います。
眼瞼腫瘍はまぶたにできる腫瘍で、良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられます。多くの場合は良性で、長年の経過でもほとんど大きさや形は変化せず、放置しておいても問題ありません。しかし頻度は少ないのですが悪性の場合があり、腫瘍が短期間で大きくなるような場合は注意が必要です。良性なのか悪性なのかは、見た目だけでは完全に区別することが難しいので、病理検査を行う場合があります。
マイボーム腺はまぶたにある脂質の分泌腺で、まつげの生え際にマイボーム腺の出口があります。マイボーム腺梗塞は、マイボーム腺の出口で固まった脂質によって詰まっている状態で、異物感や腫れを起こします。治療は、注射針を使って小さく切開し、固まった脂質を押し出して除去します。マイボーム腺梗塞が出来やすい方は、まぶたを温めて清潔にする様にしましょう。
目の中の血管の豊富な組織である「ぶどう膜」に炎症が起こす病気です。原因は、免疫異常や病原菌などによるものが約半分で、残りは原因不明です。症状は、目が充血し、かすみがかかったように見えてまぶしく感じます。治療は、炎症を抑えるステロイド薬を点眼したり、ステロイドテノン嚢内注射をします。
網膜の一部に破れ目(網膜裂孔)ができてしまい、眼の中にある液体がその裂孔を通って網膜の下に入り込むことで発症します。網膜がはがれるため、見える範囲が狭くなったり、視力低下したりします。主な原因は加齢、強度近視、外傷などがあります。治療法は状況に応じて、網膜光凝固術、網膜復位術、硝子体手術の中から選択します。
眼底から出血が生じて、眼球内の硝子体というゼリーに血液が溜まった状態です。出血量が少なければ影がチラチラ見える程度の症状ですが、出血量が多ければ網膜まで光が届かなくなりますので、視力が低下します。少量の出血であれば自然吸収されるのを待ちますが、多量の出血であれば硝子体出血を除去する手術を行います。
眼球内を満たす透明なゼリーに濁りが生じて、濁りの影がチラチラ見える状態です。加齢などの生理的変化によるものですから、心配いりません。加齢によって誰しも硝子体は少しずつ濁っていきますので、いずれは誰にでも症状が出ます。影は目を動かしたら同じ方向に移動し、形は糸状のものや輪状のものなどさまざまです。背景が明るいところを見ると、症状を自覚することが多いです。
涙の分泌量が減ったり涙が蒸発しすぎることによって、涙が目の表面を十分に潤せていない状態のことで、目の表面に傷を生じることが多いです。症状は、目が疲れやすい・かすんで見える・ゴロゴロするなどです。治療は、保湿作用のある目薬の点眼や、涙点プラグ挿入術を行います。まぶたを温めたり、まばたきを意識的に増やすことも効果があります。
目の周りの筋肉が過剰に収縮して目が開きにくくなる病気です。自分の意志とは関係なく目が閉じてしまうため、まばたきが上手くできなくなり、光がまぶしく感じます。重症例では、目を開けることも難しくなりますので、歩行中に何かにぶつかったり、車の運転も困難になります。50才以上の女性に多く、原因は脳の機能異常が疑われています。治療は、ボトックス注射を行います。
見えづらいのに無理して見ようとし続けることで目の筋肉に疲労が起こり、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態です。スマートフォンなどの画面を長時間見たり、度の合わないメガネやコンタクトレンズを使って目に負担がかかることなどで起こりますが、精神的なストレスも原因になっている場合があります。
涙の分泌量が減ったり涙が蒸発しすぎることによって、涙が目の表面を十分に潤せていない状態のことで、目の表面に傷を生じることが多いです。症状は、目が疲れやすい・かすんで見える・ゴロゴロするなどです。治療は、保湿作用のある目薬の点眼や、涙点プラグ挿入術を行います。まぶたを温めたり、まばたきを意識的に増やすことも効果があります。
目の周りの筋肉が過剰に収縮して目が開きにくくなる病気です。自分の意志とは関係なく目が閉じてしまうため、まばたきが上手くできなくなり、光がまぶしく感じます。重症例では、目を開けることも難しくなりますので、歩行中に何かにぶつかったり、車の運転も困難になります。50才以上の女性に多く、原因は脳の機能異常が疑われています。治療は、ボトックス注射を行います。
まぶたが内側(眼球の方向)を向いてしまう状態です。まつ毛が眼球表面に触れるので角膜に傷がつき、ゴロゴロしたり涙が出たり充血が続きます。角膜中央に傷が及べば、視力が低下することもあります。主に加齢によって、下まぶたを支えている組織や筋肉がゆるむことや皮膚のたるみが原因です。治療は、眼瞼内反症手術を行います。
目の表面にアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、結膜に炎症を起こす病気です。代表的なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、動物の毛、カビ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎、年間を通して症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
急激に視力が低下したり強い痛みがある場合は、自己判断で様子をみるのではなく、早急に眼科を受診されることをお勧めします。

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