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2017.05.05

緑内障の初期症状は?

 

緑内障には、あまりはっきりとした初期症状がありません。

視野障害がでたとしても、日常生活では両眼で見ているので、左右の眼がお互いの視野を補い合ったり、脳が欠損部分のイメージを補ったりするため、異常に気が付くことは難しいのです。

 

気付く頃には症状がかなり進行してしまっているということもあります。

緑内障の多くは数十年かけて非常にゆっくり進行するため、多少見えにくくなっても、その環境を受け入れてしまったり、日常生活にもさほどの不便が起こらないので眼科にかかるのを後回しにしてしまうとか、病院に行くのが怖いという心理的な影響もあるかもしれません。

 

ヒトは、「眼で見て、脳で処理」しています。

例えば、野球の試合をフェンス越しに見ている時。

試合に集中しているときはフェンスがあることが気にならなくなりますよね。

フェンスは同じように見えているのに、脳で都合の悪い情報を処理して効率よく見えるようにしているのです。

ヒトは無意識に「自分が見たいように物を見る」という性質があって、それが緑内障の自覚症状を感じにくい原因の一つになっていると思います。

 

緑内障の早期発見のためには、簡易検査のサイトで視野のセルフチェックをお勧めします。