↑かわぞえうどうさんの作品です。
近年、近視人口は急激に増加しています。
ここ数十年でおこった生活環境の変化として、 携帯用ゲーム機やスマートフォン、パソコンなどの登場と普及があり、「近くを見る作業(近見作業)」が近視の増加に関係している可能性が指摘されています。
「近見作業」と「近視の進行しやすさ」に関係があるという報告については、次のようなものがあります。
- 11~14 歳の子供2,339 人を調査したところ、近見作業時間が長くなるほど近視が強くなる。
- 30 分以上読書する子供は、読書時間 30 分以下の子供と比べて、1.5 倍近視になりやすい。
- 読書をする距離が30cmよりも近い場合、30cm以上離して読書をする場合と比べて、2.5 倍近視になりやすい。
- 7~9 歳の子供1,005 人を調査したところ、 1週間に2冊以上の本を読む子供は、そうでない子供と比較し、3倍以上近視になりやすい。
しかし一方、「近見作業」と「近視の進行しやすさ」に関係がないとする報告もあります。
近見作業の時間の多少にかかわらず、屋外活動(外遊び)の時間が長ければ近視のリスクが低くなることも報告されています。