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2016.04.19

網膜症の進行の仕方は?

糖尿病網膜症は、単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と進行します。

 

黄斑浮腫はいずれの病期においても合併することがあります。

 

単純網膜症は、毛細血管がやぶれ始め、血管にコブができたり(毛細血管瘤)、出血したりします(点状出血)。また、やぶれた血管から、血液や血液中の成分がもれだします。

 

増殖前網膜症は、血管の障害が繰り返されることで血管壁が厚くなり、血管が狭くなったり、つまったりして(血管閉塞)、血液が網膜に十分に流れなくなる(虚血)状態です。

 

増殖網膜症は、虚血になると、網膜では、新しい血管が作られます(新生血管)。新生血管はもろく、壊れやすいので、出血を起こすことがあります。また、硝子体に膜ができ、その膜が収縮して硝子体と網膜を癒着させ、網膜を引っ張り、網膜剝離を引き起こすこともあります。